大学の公開講座はいろいろあるが、藝術学舎ってすごいんです。

      2015/05/01

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道修町Studio(どしょうまちスタジオ)の小柳宣昭です。
大学で行われる公開講座に参加したことはありますか?
私の出身校である京都造形芸術大学は、芸術に特化した公開講座を開催しています。
大変面白い授業を開催しているので紹介してみます。

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公開講座とは

そもそも公開講座とは何なんでしょうか。
ちょっとWikipediaから引用してみます。

公開講座(こうかいこうざ)は、大学などが一般人(正規在籍者でない人)を対象に開設する講義のことである。 企業や各種スクールによる、一般の人向けの講座という意味で公開講座という場合も多いが、通常は大学・短期大学で実施される学外向けの授業のことを指す。 大学での公開講座は、1980年代以降の大学開放の一環として進められ、現在の大学公開講座に至っている。 傾向としては、国公立大学を中心とした年間に少数回の公開講座を実施する大学と、エクステンションセンターという独自の部署を設けて年間数十~数百講座を開催する大学とに分かれる。

公開講座 – Wikipedia より

大学には「教育」「研究」、そしてもうひとつ「社会貢献」という役割がありますが、公開講座は最後に記した「社会貢献」という目的で行われています。
少子高齢化で破綻する大学も出てきていますが、公開講座は大学経営の柱のひとつにもなってきています。

京都造形芸術大学の公開講座

私は2011年3月に卒業しましたが、2010年までは北白川の瓜生山キャンパスのエクステンションセンターが年間30講座(すみません私の記憶です。)くらい開催していました。
京都造形芸術大学と姉妹校の東北芸術工科大学は2009年度まで東京の人形町にサテライトキャンパスを開設していました。
そこが手狭になったこともあり2010年、東京の神宮外苑に「外苑キャンパス」を開設します。
また、大阪にもサテライトキャンパスが開設され、その2拠点を中心に公開講座が充実しました。

藝術学舎って?

京都造形芸術大学と東北芸術工科大学の公開講座を「藝術学舎」という名称にしています。
東京・神宮外苑の外苑キャンパスでの講座を東京藝術学舎。
大阪・梅田のサテライトキャンパスでの講座を大阪藝術学舎。
京都造形芸術大学での講座を京都藝術学舎。
その他の地域で行う講座を訪問藝術学舎。
としています。

藝術学舎 学舎長は画家の千住博さんで、挨拶文を藝術学舎のサイトより引用します。

千二百年を超える芸術と文化の歴史を持つ「弥生の京都」。日本の原風景を現代に残す「縄文の東北」。

志を共にする二つの芸術大学が拠を構えるそれぞれの地には、豊かな文化と自然環境が今も色濃く残ります。

地域社会と共生し、育まれた両大学の強みを重ね合わせ、仕事や家庭をもつ社会人の皆さまへ
本格的に芸術を学ぶことのできる機会を提供するのが、新時代のアートカレッジ「藝術学舎」です。

東京、大阪、京都を中心に、全国から芸術・文化を発信するこの学び舎で、受講生の皆さまおひとりおひとりが
「本物」と向き合い、意識を研ぎ澄まし、いま大切なものは何か、
本当の豊かな暮らしとは何かを、ご自分のスタイルで学び取ってくださることを願っております。

藝術学舎のWebサイト 藝術学舎について より

千住博さんは現役の作家でもあるので言葉が深いですね。

藝術学舎のWebサイトのトップページはこちらです。
https://gakusha.jp/

藝術学舎の特徴

講座はジャンルによって3つに分類されています。
・知覚のレッスン
・芸術の歴史と表現
・風の講座

分類について引用しますね。

・知覚のレッスン

世界の見かた、感じかたを育成します。批判的な観察力と情報収集力を身につけ、
制作・研究遂行能力を高め、創造的視点の獲得を促し、それらの伝達と共有能力を
育成するための講座群です。

・芸術の歴史と表現

芸術の過去と現在、そしてこれからの可能性を探究します。一人ひとりの生活環境を
芸術によって充実させ、他者とのつながりを尊重しながら、旧来の価値観にとらわれない芸術的創造を世界各所へ送り届けるための講座群です。

・風の講座

地域それぞれの風土に応じた芸術環境を構想します。芸術/デザインの洗練をもって、自己と環境のありかたの新しい形を構想できる人材を輩出するため、
そして地域からの、また地域へのアプローチの持続をめざすための講座群です。

藝術学舎のWebサイト 藝術学舎の特徴 より

講座一覧(抜粋)

どんな講座があるのでしょうか?
2015年7~9月だけで86講座が開催されます。
その公開講座の冊子はこちらから見ることが出来ます。
https://gakusha.jp/wp-content/uploads/2015/04/0422.pdf

ここでは全て紹介出来ないので、大阪藝術学舎の講座一覧から私が興味あるものを抜粋します。

知覚のレッスン

続・日本人と怪談
開講初日:2015/07/08(水)~、
基本時間帯:夜間
受講料:18,000円
形態:隔週/講義

身近に活かせるスクリーンプリント入門講座
開講初日:2015/07/08(水)~、
基本時間帯:夜間
受講料:29,000円
形態:隔週/演習

芸術の歴史と表現

アニメーション史をとらえなおす
開講初日:2015/08/29(土)~、
基本時間帯:終日
受講料:15,000円
形態:集中 /講義

アクリル画・フォトリアリズム 夏
開講初日:2015/07/15(水)~、
基本時間帯:午後
受講料:29,000円
形態:隔週/演習

タイトルだけでも楽しそうでしょ。
ではどんな内容かを見てみましょう。

アニメーション史?  どんな内容だ?

では「アニメーション史をとらえなおす」を見てみます。

遠近法に合わせて走り去る人を描く方法。ルッツ『アニメイティッド・カートゥーン』(1920年)より。

普段わたしたちはきこえる音と目に見えるできごととを簡単に結びつけます。それは、音の鳴るタイミングと音の原因である動きのタイミングとが一致しているからです。でも、この一見当たり前のことは、映画やアニメーションでは当たり前ではありませんでした。アニメーションの歴史の中で、映像と音とはどのように構成され、それはどのような世界を生み出してきたのか。本講座では、実際の作品を分析しながら、映像と音との関係からアニメーション史を捉え直します。

対象:全対象/「映像を見ながら視覚と聴覚との関係をとらえなおす感性」を身につけたい方
担当講師: 細馬 宏通(滋賀県立大学人間文化学部教授)

カリキュラム
・ヴォードヴィル芸とアニメーション
・カートゥーンとアニメーション:『リトル・ニモ』
・アニメーションの臨場感:『恐竜ガーティー』
・ロトスコープとアニメーション:フライシャー兄弟の実験
・バウンシング・ボールと歌
・ミッキーはなぜ口笛を吹くのか
・ベティ・ブープの歌、ポパイのつぶやき
・リップ・シンクの過去と現在

藝術学舎のWebサイト アニメーション史をとらえなおす より

映像を音との関係を深く掘り下げるようですね。

講師の細馬宏通さんは、2015年4月からBSで再放送されているNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の研究(?)成果を出版されているようですね。

最後に

藝術学舎は美術系大学が開催している公開講座なので、ワークショップ形式の講座もあります。
そして、今回紹介した「アニメーション史をとらえなおす」のような今では当たり前になった事象について研究し、それを伝える講座もあります。

知的好奇心をくすぐる藝術学舎の講座を受けてみるのはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

こやなぎのぶあき
こやなぎのぶあき
写真撮影と動画制作の「道修町Studio」を運営。
また、写真作家としても活躍し、個展やグループ展に多数参加。
写真とカメラに詳しいのはもちろん、家電やPCにも詳しく、気軽に購入相談ができるので重宝がられている。

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